こんにちは!
オンラインダイエットコーチの藤本です。
2018/10/13・14(土日)はNSCAジャパン東北・北関東シンポジウムのスタッフとして運営のお手伝いをさせていただきました。開催の模様はこちらから>>>
スタッフをしながら様々な講義を聞かせていただきましたが、ある講師の方が講義中におっしゃったことが衝撃的でした。
成人女性を対象に実施したアンケートで多くの女性はBMI18.5を痩せすぎではなく普通だと思っているという結果が出た。
なぜ衝撃的かと言うと、私は一般的にBMI18.5は痩せすぎととらえていると思っていたからです。
そこで私の方でもツイッターとインスタグラムでアンケートを取らせていただきました。
その結果がこちらです。
【質問】
BMI18.5ってどう思います?— 藤本千晶@コンビニダイエット実践中 (@chiakifujimoto) 2018年10月14日
インスタのスクリーンショット
ツイッターでは6割の方が痩せていると回答をいただき、4割くらいの方が太っている・普通と回答していただきました。
インスタでは66%が痩せすぎと回答し34%が普通という回答でした。
ですから30〜40%位の人は普通だと思っているようです。
目次
そもそもBMIって?
ご存知ない方のために説明するとBMIは
[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]で算出される値。肥満や低体重(やせ)の判定に用いる。
e-ヘルスネット(厚生労働省運営)
これだけだとわかりにくいですね。
もっとわかりやすく言うと
身長に対して体重が太り過ぎか?痩せすぎか?
を判断するための指標です。
判断基準は以下のとおりです。
つまり18.5は普通体重と低体重の境目にある値です。
計算してみます?
以下の式にご自身の身長と体重を入れてください。
あなたのBMIはいかがでしたでしょうか?
18.5って普通?痩せてる?
BMI上はギリギリ標準体重。
痩せすぎとも普通とも言えなくはない微妙なところです。
しかしモデルのように周りに細い人が多ければ、それを「普通」と感じてしまっても不思議ではないですよね。
4割程度の方が「普通」「太っている」と回答しましたが、実際にBMI18.5以下の人はどれくらいいるのでしょうか?
平成29年度国民健康・栄養調査の結果の概要(詳細はこちらの15-16p>>>)からBMI18.5未満の人の割合をチェックしてみたところ
男性は全年代や過去何年を通じて5%以下でした。
一方で、女性は全年齢でみると11.2-13.2%の間でした。
女性の場合、10人に1人以上はいるという事ですね。
これが20代女性になると
21.7%
という割合になります。
10人に1人いたら普通
10人に一人いたら街を歩けば普通に見かけるし職場や学校にもいるでしょう。
ましてや20代以下の方で5人に一人はBMI18.5以下。
普通にいてもおかしくないと思います。
そして体重を落としたいと考えている方はそのような人を基準に見る事になるかもしれません。
モデルの方などはBMI16などは普通のようです。そこと自分を比較するとほとんどの人が太っていると感じてしまいますよね。
最初からBMI18.5以下の方から見たらBMI18.5って普通でしょ?と思いますよね。(実際の調査もありました。こちら>>>)。
そう考えると2〜3%位の方が「太っている」と判断するのもわかる気がしてますし、
BMI20から18.5まで近づけても体型の悩みが改善されない人が多数で、まだ痩せなきゃと思っている人も多いようです。
こういう状況では、BMI18.5が普通である・太っていると回答する人が4割程度いても、おかしくない状況だなと思いました。
健康には悪影響がある可能性がある
別にBMI18.5以下自体は問題では無いんです。
問題は健康にリスクが生じる事ですから。
さて、BMI18.5以下は健康にリスクはあるのでしょうか?
例えば中年女性を対象に死亡率をリサーチをしたものだとBMI21-23の方とBMI14-19の方を比較した結果、14-19の方は1.57倍死亡率が高かったです(ちなみに19-21 vs 21-23でも1.15倍程高いという結果です。出典はこちら>>>)。
BMI14-19だと様々な疾患で死亡する確率は高く、癌で亡くなる倍率は21-23の型に比べて1.15倍高く、心臓の病気で亡くなる可能性は1.62倍高くなっています。
これは肥満であるBMI27-29の方よりも高くなっています。
つまり、肥満よりも痩せすぎの方が健康に良くないということです。(27-29 vs 21-23では1.26倍)。
BMI18.5未満をキープしようとすると持続的に低栄養状態になることから低栄養状態による体の不調や摂食障害や月経不順等が懸念されています。(こちら>>>)。
高校生を対象とした調査では続発性無月経が起こっている生徒の平均BMIは18.4であったという報告もあります。
無月経が生じる平均BMIは18.4
2003年に発表された報告ですが、高校生を対象に続発性無月経が起こっている生徒の平均BMIを調査したところ18.4という報告がありました。
18.5はセーフと思っている方は注意した方がいいかもしれません。
👇出典https://t.co/PbH4mbXDsH pic.twitter.com/9UPXVwCf6g
— 藤本千晶@宇都宮のパーソナルトレーナー (@chiakifujimoto) 2019年1月18日
0.1なんて誤差みたいなものですから、18.5で月経に異常が起こっても不思議じゃないですよね。
ですから、低すぎる体重は健康に悪影響がでる可能性が高いと言えるでしょう。
美しさは体重で決まらない
今回スタッフで参加したシンポジウムでは「美のプロフェッショナルに学ぶカラダ作り」というプログラムがありました。
ミスユニバースジャパンファイナリスト(5位)で管理栄養士の方と、元女優で元パーソナルトレーナーとして活動されている方をお招きして、「美しい」についてお話をいただきました(こちら>>>)。
私は他の講義の司会をしていたため、その講座をほとんど聞けなかったのですが終わった後にいろいろお話しする機会がありました。
お話していく中で、持った感想は「美しく」なるために本当にすごく沢山の事を考えられ努力しているという事です。
それは「健康的」な食事管理だけでなくボディラインの見せ方・メイク・ヘアメイクの研究、立ち振る舞い・言葉遣い・ファッション・生き方・考え方etc…、
様々な観点から自分自身が最も美しくみられるにはどうすればいいのか?という事を常に考えていました。
美しいと感じさせるのは体重だけではありません。
体型を含めた総合的な物だなと感じました。
それらを一つ一つ丁寧に考えていく様が美しかったですし、それを継続して行うために体と心の健康がベースと考えておられました。ですから心と体の健康には常に配慮しているようでした。
彼女達とお話しさせていただいている中で、既にBMIが低い人が体重を落とす事は美しくなるために効果的でないんじゃないか?という事が話題になりました。
例えば、BMI24の方が22まで落とした場合は大抵見た目の満足度は上がります。もちろん100%満足はしないケースは多いですが、途中経過としてとても喜んでいただく事がほとんどです。
しかし22から20まで落とした場合は24から22まで落とした時よりも満足度の改善はされますが大きくないことがほとんどです。
そして20からさらに落とした場合は満足度にあまり変化はありませんでした。(20からの減量の数は少ないですが個人的経験です)。
実際にある閾値を堺に体重を軽くしても見た目の変化はあまりないようです。(以下のページを参照)
テストで100点満点中60点から80点に伸ばすのと80点から100点まで持ってくるのはどっちが簡単ですかね?
そういうことだと思うんです。
話が戻りますが、美しさというのは総合的なものです。
ですから体重を落としても見た目が改善されないのであれば、もう他のところに努力を投資するのが良いんじゃないか?
という風な話になりました。
そういった事を追求するために健康をベースとした食・運動生活が必要になりますよね。
一つが100点でも他が30点だったら…
美しい・キレイ・カワイイって総合的な評価だと思います。
体重・BMIだけでなくて様々な事を良くしていかなければならない。
でも食事がキツすぎて、十分な栄養が取れていないと他の事に手が回らないですよね。
一つだけ100点をとっても、そこに労力を投資しすぎた結果他の30点を改善する余裕がなかったら中々目標には近づけないのではないかなと思います。
美しくなるためには体重を落とす以外でなにをすればいいのか常に考えながらダイエット・ボディメイクをすすめましょう。
今、自分に最も必要な事に投資すること
頑張り過ぎで失敗する方が多いと思います。
今自分に何が必要なのか?
あなたが目標を達成するために今最も効果的な事をやりましょう。
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