少しデリケートな話をします。
下にスクロールするとすぐ人の骨の写真が出てきますのでご注意ください。
最初にこの写真をみてください。
(写真はhttp://paulgrilley.com/bone-photos/から引用)
別々の人の同じ部位の骨の形の比較です。
当たり前ですが、全く形が違いますね。
太さも違うし、長さも違う。骨盤の上部の開き具合も違うし、肩甲骨の幅も違う。そうなると何に影響が出るのでしょうか?
骨格は個人差がある
この骨の形は体型に大きな影響を及ぼします。
身長168cmで体重46.5kg、BMI16.5のモデルの方がいるとします。
その方は太ももや腕の骨の長さが一般的な長さよりもきっと長い事でしょう。
さらに骨自体が細い事や横幅を形成する骨(鎖骨や肩甲骨の幅等)の長さが短い事から全体的に細いという印象になると思います。
一方で骨の長さや太さが一般的な身長168cmで体重52.2kg(BMI18.5)の人がいたとします。その方がさらに6kg減量したとして同じスタイルになれるでしょうか?
そのモデルの方のようになれるかといったらそれは難しいんじゃないかなと思います。
美容体重はアテにならない
美容体重・シンデレラ体重・モデル体重という指標があるようです。
きちんと根拠を持って定義づけられたものではないので、定められた数字はバラバラなのですが概ねBMI20以下に設定されているようです。
美容体重はBMI20前後
シンデレラ体重はBMI18前後
モデル体重はBMI17前後
このように設定されている事が多いようです。
BMIについて知りたい方は以下の記事を読んでください。
https://scoprire.jp/diet-nutrition/bmi18-5/
しかしこれだけ骨のサイズや大きさ、形状に差があるとBMI17でも見た目に大きな差が出てくるのはご理解いただけると思います。
あのモデルさんの様になりたい。
しかし近い身長であるからといって体重を同じにしたりBMIを同じにしたところで、同じ様になれるかといったらそれは難しいと思います。
ですからモデル体重をはじめ〇〇体重はアテになりません。
自分自身を活かす事が大切
結局これだけ違うのですから、全く同じになることは非常に難しいです。
ですから「自分がなれる」美しさを考えて行くべきだと思います。
じゃあどうすればいいのか?
最初は今ある自分自身の体を正確に評価することから始めましょう。
メジャーで測ってもいいですし「見た感じ」でもいいです。
自分の腕や脚の骨の長さはどれくらいだろうか?
自分はどんな感じの筋肉のつき方をしているだろうか?
自分はどんな感じの脂肪のつき方をしているだろうか?
この辺りは他人と比較しても全然構いません。
むしろ多くの人と比較する事が大切です。
(もちろんそれで相手を蔑むのは論外ですが…)
この時に注意しなければいけない事が二つあります。
一つ目は「自分自身を過小評価してしまわない」という事
どうせ自分なんか…
そう思っている人はとにかく自分を過小評価しがちです。
ではなくて「どうせ自分なんか…」と思わず、多くの人を観察して比較して自分自身はどんな体をしているのかを把握する事が大切です。
多ければ多いほどいいと思います。そうする事で自分自身がどうなのかを正確に知る事ができますから(でも体形の比較を本人に直接口にするのはNGですよ…)。
二つ目は「誰か」と「優劣をつけない」という事です。
脚の長い・短い、太い・短いというのは事実です。
だからといってその人とあなたが優れているか?劣っているか?というとそうは言えません。
その事実と優劣は切り離しましょう。
切り離した上で自分自身はどうすれば一番美しくなれるか?そのためにどうするべきか?を考えながら体づくりを進めていく事です。
自分には自分の体がある
自分には自分の体があります。それはそのモデルさんとも違うし、隣の誰かとも違います。ですから全く同じようになる事は不可能です。ですからそれを認識した上でなり得る範囲で自分自身がなりたい自分になるためにはどうすればいいかを考えながら体づくりを進めていきましょう。
コメントを残す