体重はそんなに重くないのにお腹がへこまない。上半身は痩せて肋骨が見えているけど、お腹だけぽっこり出てしまっていると悩む人はかなり多くいます。
その原因はリブフレアかもしれません。
この記事ではぽっこりお腹の原因となっているリブフレアについてプロのダイエットコーチが解説します。
目次
リブフレアだとお腹がぽっこりと出てくる
リブフレアとは?
リブフレアとは「リブ = 肋骨」「フレア=広がる」という意味です。
つまり肋骨が広がって、肋骨全体の空間が大きくなっていることを指します。
肋骨はカゴ状になっていますよね。この肋骨は広がったり縮んだりするようにできています。
映像を見た方が理解が早いと思いますので、こちらの映像を見てください。
このように、呼吸をするために肋骨は広がり、そして縮むようになっています。
リブフレアは通常であれば正常な位置までに閉じるのですが、これが何らかの原因によって十分に閉じないで外側に広がりっぱなしになっているのがリブフレアという状態です。
リブフレアはぽっこりずん胴体型に
リブフレアになってしまうと、ウエストのくびれはなくなりぽっこりとお腹が出てくる形になります。
下の図を見てください。左が正常で右がリブフレアです。
リブフレアになると肋骨全体が広がりますから、お腹も前に出てくるようになります。
次の図を見てください。左側が正常で右側はリブフレアの状態です。
肋骨が外側に広がると、それに伴って脇腹のお肉も外側に移動します。
そのため、リブフレアになるとお腹はぽっこりと出てきてくびれがなくなり、浮き輪肉が目立つようになってしまうのです。
リブフレアになる原因
リブフレアになる原因は、肋骨を広げる筋肉がガチガチに固まってしまい、しっかりと肋骨を閉じることができなくなること。
例えば、首から肋骨の上部にくっついている斜角筋という筋肉があります。これが固くなると肋骨を上に引き上げて肋骨が開いたままになります。
また、背骨周りの筋肉が固くなることで、肋骨を引き上げ開かせてしまいリブフレアになってしまいます。
そうなってしまう原因はストレッチ不足。十分に肋骨を広げる筋肉を伸ばしてあげられていないと考えられます。
リブフレアの基準
リブフレアの基準は一番下の両肋骨が成す角度で決まります。
両肋骨のなす角度が90°以上であればリブフレアだと判断されます。
ただ、解剖図でみるとわかりやすくても、実際に鏡の前で自分の角度をチェックしようとしても難しいと思います。
ですので、次でアプリを使った実践的な測定方法をお伝えします。
無料アプリで自分がリブフレアかチェック
無料アプリを使って自分がリブフレアかどうかを簡易にチェックできる方法があります。
グリッド線撮影アプリROMというアプリを使います。
こちらのアプリを使い、肋骨の角度をチェックしましょう。
動画で使い方を説明したのでご覧ください。
リブフレアを改善する4つの方法
タオルを使った肋骨締め
最も即効性があるのが肋骨の下の方をタオルで巻いて締める方法です。
私が説明するよりもわかりやすく解説してある動画があるのでこちらをご覧ください。
一方で、これだけで満足してはいけません。なぜなら筋肉の機能は元に戻っていないから。
筋肉の柔軟性を上げなければすぐに元通りです。
次からは筋肉の機能を改善してリブフレアを改善するストレッチを紹介します。
斜角筋のストレッチ
斜角筋は首から肋骨の上部にくっついている筋肉。固くなると肋骨を引き上げて、リブフレアの状態を作ります。
ですからこれをストレッチしてあげることで、肋骨を正常な位置に戻してリブフレアを解消につながります。
背筋のストレッチ
背中の筋肉も固くなることで肋骨の開きを促します。
特に背骨周りについている脊柱起立筋という縦に長い筋肉は大きな影響を与えます。
ですからここをストレッチしていくと効果的です。
脇腹のストレッチ
脇腹に書けてくっついている腹斜筋。ここも肋骨を外側に開かせる筋肉です。ですからここも意識してストレッチをするようにしましょう。
追加してやるとより効果的なこと
栄養バランスの良い食事を摂ること
栄養バランスの良い食事を摂ることはぽっこりお腹やずん胴体型を改善するためにはとても大切なこと。
なぜなら筋肉が固くなる原因は筋肉の状態が悪くなること。普段の栄養状態がおざなりだとストレッチを行っても思うような効果は出ません。
筋肉といえばすぐにタンパク質を思いつきますが、状態をよくするためには栄養バランスのとれた食事が重要。糖質も脂質も必要です。
偏った食事でなく栄養バランスの良い食事を意識してぽっこりお腹を解消しましょう。
適度な体重を保つこと
ぽっこりお腹を解消するためには適度な体重を保つことが大切。重すぎても軽すぎてもNGです。
重すぎがダメな理由はわかるけど軽すぎもダメなの?って思いますよね。
体重が軽すぎると必要な栄養素が不足して、いくらストレッチや筋トレをしても効果がない可能性があります。
また、お腹周辺の筋力が低下し、胃下垂となってさらにぽっこりお腹の原因になりかねません。
ぽっこりおなかを引き締めてスマートで美しい体型を作るためにおすすめするBMIは20〜21です。
BMI20〜21が一般的にほとんどの人が細いと感じる体重かつ健康的にいられる体重だと考えられるからです。
もちろんBMI20以下でも健康的で美しい方はいらっしゃいます。しかし、そういられる人は現実的には少数派です。
ぽっこりお腹を改善するためには自分自身の体重を見直してみましょう。
リブフレアを改善してお腹ぽっこりを改善しよう
肋骨が見えるのにお腹ぽっこりになってしまう大きな原因はリブフレアです。
リブフレアを改善するためには、まず肋骨を広げている原因を解消してあげるためにストレッチをすることが大切です。
ぜひ、普段の運動の他に取り入れてみてくださいね。
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