こんにちは!
オンラインダイエットコーチの藤本です!
私が普段使っている食事を管理できるスマホアプリのカロミルに除脂肪メソッドプランが導入されました。
月額540円(税込)で利用できるようで、せっかくなので利用して体にどんな変化があったか?実際にやってみてどう感じたのかをここでレビューしていきたいと思います。
なお、今回のレビューに当たって、最初に私とアプリ・サービスを提供しているライフログテクノロジー様の利害関係について説明します。
現在、私が法人向けのカロミルを使った栄養指導補助サービスである、カロミルアドバイスの利用をし、これを使ったオンラインコーチングサービスの提供開始を準備している状況です(2023/4時点)。
今回のレビューに当たって有料機能サービスについては、藤本自身で支払いを行い利用しております。
できる限り率直にレビューしていきたいと思いますが、こういった関係があることもご考慮いただければと思います。
目次
結論:除脂肪メソッドはすでに体重がコントロールできて体の質感を変えたい人向け
まず、私の結論。
除脂肪メソッドはすでに体重がコントロールできる人で体の質感を変えたい人向けです。
全くのダイエット初心者や、BMI25以上で体重が思うように落とせない人は手を出さない方がいいと感じました。
カロミルの除脂肪メソッドがオススメできる人
もう少し具体的にカロミルの除脂肪メソッドがオススメできる人は以下の通りです。
カロミルの除脂肪メソッドがオススメできない人
逆にオススメできない人は以下の通りです
ここからは、実際に1ヶ月間やってみた結果と感じたことからなぜそう思ったかについて解説して行きます。
そもそも除脂肪メソッドとは?
除脂肪メソッドとはバズーカ岡田こと日本体育大学の岡田隆准教授が提唱した食事法。
ダイエットで体重を減らすことにだけに目標を置くのではなく「体脂肪」のみを減らすことのみを目標においた食事方法です。
ダイエットをする中で体重だけを追うことは、脂肪だけでなく見た目を良くするためにも、体力・健康をキープするために大切な筋肉なども削ってしまうことに繋がりかねません。
ですから、体重を落とすのではなく脂肪「だけ」を落とす。そしてその結果の体重減少という考え方でダイエットを勧めようという考え方ですね。
詳しく知りたい方は書籍をご覧ください。
この食事法をカロミル上で実践できるようにしたのが、カロミルの除脂肪メソッドになります。
カロミルの除脂肪メソッドを1ヶ月やってみた結果
カロミルの除脂肪メソッドを一ヶ月間やった結果、体重は微減・体型に関しては明らかに変化がありました。
体重は1ヶ月で-700g
体重は一ヶ月で-700g。微減と言えるでしょう。
ちなみに比較はMAX体重ではなく、1週間の平均体重で比較をしました(3月5〜11日 vs 3月26日〜4月1日)。
たまたま高い日と低い日で比較になった訳でもないです。
1日だけのMAXとMINで比較をした場合は70.8kg vs 69.1kg。
-1.7kgと言えてしまいますけど、たまたま体水分量が溜まっていた日 vs 出された日の比較になってしまう可能性が高く「除脂肪」としての考え方としてそぐわないですよね。
ですから1週間の平均体重同士で比較しました。
体脂肪率下がった
体重が落ちたんだから体脂肪率が落ちるのは当たり前じゃんって思うじゃないですか。
そことの比較ではなく、以前同じような低体重を記録したときとの比較です。
1月にカロミルの有料プランである食事提案機能を使ってダイエットを行いました。
そのときに記録した1週間(1/22〜28)の平均体脂肪率20.43%と比較して、カロミルの除脂肪メソッドが終わった翌週(4/2〜8)の平均体脂肪率20.39%とわずかに低い値を記録しました。
体
1週間の平均体重は69.37kg vs 69.47kgとわずかに重いのに、4月の方がわずかに低い体脂肪率を記録しています。
実際に実施した時間軸とは違うタイミングでの比較になることに注意ですが、後述する体の質感の変化と共に、体脂肪率は下がったと推定しても良いのではないかと考えられますよね。
ウエストサイズは-1.5cm
ウエストサイズは79cmから77.5cmへと-1.5cmでした。
これは700gだけ減った成果としてはとても良い成果だったのかなと思います。
見た目の質感は明らかに良くなった
見た目の質感は明らかに良くなりました。腹筋のラインは明確になって絞れてきたなと言うのがわかりやすい感じになってきました。
これはやってみて効果があったなと感じましたね。
写真撮っときゃ良かった…
実際にやってみた感想
実際に一ヶ月やってみて、確実に体の変化を感じられた除脂肪メソッド。このまま続けられたらと思う一方でハードルが高い部分もあります。
ここでは実際に一ヶ月やってみて感じたことを率直に書いていきます。
と
肉・魚はメッチャ食べられる
肉と魚はメチャクチャ食べられました。とにかくそればっかり食べていた気がします。
一般成人が健康を保つ他に必要とされるタンパク質量の2.5倍くらい(参考)
なので肉と魚ばっかり食べてました。
そういう意味で、肉・魚が大好きでできるだけ食べたいという人には向いた食事法だと言えますし、逆に肉・魚が嫌いな人には全く向かない食事方法だと言えます。
食の好き嫌いはその食事法を続ける上で凄く大切な要素ですから考えざるを得ないですよね。
体重はそんなに落ちない
除脂肪メソッドは体重が落ちることを期待してはいけません。なぜなら、そもそも体重を落とすことを目的としていないから。
体重を急激に落とすことは筋肉量も大きく落としてしまう可能性が高くなります。
私の目標摂取エネルギー量も2,200kcalと高めに設定されて、実際に4週間で-700gでした。
しかしウエストサイズは-1.5cm落ちて、お腹周りの質感にも変化を感じられました。
そういう意味で除脂肪メソッドの効果を感じるとことはできました。
ですから、ある程度体重が低い人(BMI25以下)で見た目のたるみが気になる人、体重を落としても見た目に脂肪の感じが残る人がやるには効果を感じられるのでは?と感じました。
一方で、体重が重めの人(BMI25以上)の場合にはあまりオススメできないと感じました。理由は体重があまり落ちないからです。
ダイエットに慣れている私でさえ、これくらいの減量速度だと「体重が落ちねぇ…」って感じていたくらいです。
その理由は目標タンパク質摂取量の設定にあります。総摂取エネルギー量の内30%をタンパク質からとることを目標にされます。私の場合だとタンパク質を1日に165gに設定されました(2,200kcalの内30%)。
ダイエット初心者や専門家でない人はこの減量速度でモチベーションが上がるかっていったらどうでしょうか?
減量速度のゆっくりさに耐えられずに挫折してしまうかもしれません。そういう意味で初心者・非専門家には継続が難しい方法だと感じました。
プロテインサプリは必須
除脂肪メソッドでは肉・魚を食べまくった上に、プロテインサプリが必須です。
正直言って食品だけだとタンパク質を摂りきれないです。毎食大量のお肉・お魚を食べてた気がしますけどそれでも追いつかない。
なので、プロテインサプリを活用せざるをえないと思います。
私自身が減量するときにはタンパク質摂取量を105〜115gの範囲で摂っていましたが、これくらいだとプロテインサプリはほぼ不要で十分に摂りきれていました。
私自身はプロテインに全く抵抗がないので特に問題は無かったですが、プロテインを飲む手間は増えたなぁっていうのがデメリットでした。
洗い物増えるし。
ですから、プロテインが好きな人にはメリットだし、嫌いな人にはデメリットでしょう。
思ったよりお米など炭水化物食品がとれない
米食えねぇ…っていうのが率直な感想でした。
いつものダイエットだったら糖質は250g程度とれるのですが、除脂肪メソッドになると200g程度。
ご飯お茶碗1杯分くらいの違いがあるんですね。
なので、お昼の糖質を少なめな物を選んだり200gだった夜のお米を150gにしたりするなど、量を減らさなければいけませんでした。
最初はこれくらい大丈夫でしょって思ってましたけど、実際にやってみると米欲しい…ってなってました。
自分は思ったよりお米などの炭水化物食品好きなんだなって感じましたね、
なので、お米など炭水化物食品が好きな人には結構ストレスが溜まる食事方法だと思いますし、そうでない人にとっては続けやすい食事方法なのかなと思います。
おやつの制限がキツくなった
おやつの自由度が減ったのがしんどかったですね。
というのも、個人的には減量中でも積極的におやつを食べるようにしてます。
でないと日中のパフォーマンスに影響が出るし、ストレスが抜けないから。
ただ、除脂肪メソッドにしてからかなり制限が出るようになりました。
今までは250kcal以下で好きに食べていたんですが、プロテインバーなどプロテインスナック中心のチョイスにせざるを得ず、どら焼きなど糖質中心のものを食べにくくなってしまったんですね。
おやつでもタンパク質意識しなきゃいけないのは、率直に言ってストレスでした。
ここが一番キツかったですね。
満腹感は固形食品でタンパク質を摂りまくってるからありますよ。でも、満腹感の問題じゃなくて脳がおやつをよこせって叫ぶわけで、それを抑えるのはキツかったですね。
というわけで、減量中におやつを食べたい人にはあまりオススメはできないかなと思います。
戦略カードはあまり使わない
カロミルの除脂肪メソッドには戦略カードという機能があって、体に変化がなければその戦略カードを切っていって変化を促すということをできるんですね。
カードの種類は5つあって
- カロリーのベースラインを把握
- 減らす前に増やす
- PFCバランス最適化
- 食事を「少量」x「高回数」に変える
- とにかく続く運動習慣を探し出す
というものがあります。
1のカロリーのベースラインを把握がデフォルトで設定されていました。
率直に言ってあまり使いませんでした。体に変化は出てたので1ヶ月程度では不要だったのかもしれません。
ただ、カードの内容を見ると、ダイエット初心者は戦略カードの内容で減量をしようとすると大変だなと感じました。
例えば2の「減らす前に増やす」は食事量を減らす前に食物繊維と噛む量を増やして体の変化を促すという方法。
コンセプトは凄く理解できるんですが、普段は雑穀米を使って食物繊維摂取量を稼いでいる私。
お米の量が減ってしまうと食物繊維の供給源はもっと野菜・海藻や豆・果物・芋・ナッツを摂らないといけない。
豆や果物・芋は糖質がそれなりに含まれているので、これを摂取するとお米をさらに減らさないといけない。
ナッツで摂ろうとすると脂質がかなり多いので、3のPFCバランス最適化で脂質を減らそうというところと相反してしまう。
となると野菜ときのこを凄い量増やして食物繊維を摂らなければいけない。
そして初心者はどの食品にどれくらい食物繊維が含まれているか、把握しきれない。
という問題があります。
また、噛む回数を増やすも無理かな?と思います。数えるのはめんどうで気づいたら頭の中から消えてますし、真剣にやると食事を味わうことや家族と会話しながら食事することがすっ飛んでいきます。
こういうことやダイエット初心者やフィットネスを普段から楽しんでいる人以外では厳しいのではないかな?と感じました。
お米を食べずにエネルギー密度の低い豆や芋を摂った方が満腹感も出るし食物繊維もとれるって言うのも理解できます。
フィットネス愛好家だったらできると思いますが、普通の家庭の普通の人がそれをするのは負担でしかないのでは?と感じています。
ナッツは手元にあった物が気づかないうちに消えている。結果脂質オーバー。
こういうのをダイエット初心者がコントロールするのは厳しいと感じました。
他にも食事を「少量」x「高回数」に変えるも初心者には難易度が高い。食事を準備し食べて片付けをしなければいけないから手間が増えてしまいます。
フィットネス愛好家なら一般的にやられていることですが、初心者にはあまりオススメはできないなと率直に感じています。
最終的には今までの方法に戻しました
最終的には今までやってたような体重1kgあたりタンパク質1.5〜1.6gの食事方法に戻しました。
お米食べたいのと、おやつが自由にならない事を考えるとこれをずっと続けるのしんどいっす…
ただ、確実にこの食事方法が続けやすい人はいると思うので、1度試してみるのはアリかなと思います。
ストレスになるならやめてもOKですしね。
機能的に直して欲しい面
機能的な部分で直して欲しい部分も、これから除脂肪メソッドにチャレンジする人に向けて書きますね。
課金終了したら通常モードにすぐ切り替えられるようにして欲しい。
4週間除脂肪メソッドの課金をやめて無課金モードにしてもすぐに除脂肪メソッドモードを終了できない点は改善して欲しいなと思いました。
除脂肪メソッドは目標摂取エネルギー量やPFCバランスが自動で算出・設定される仕組み。
後で、自分でPFCバランスを変えることはできますが、目標摂取エネルギー量の設定は変えることができません。
目標摂取エネルギー量の設定を変えようと思ったら除脂肪メソッドモードを終了することになります。しかし、今の課金期間が終わらない間は除脂肪メソッドモードを解除することができません(退会を押しても変わりませんでした)。
つまり、4週間使った後にすぐに課金を解かないとまた4週間使う羽目になります(←解除し忘れでなった人)
通常のカロミル愛好家としてはこの点は直して欲しいなと感じました。
今は、表示される目標値をみないでやってます。
まとめ:体重を落とせるようになった次のステップにオススメ
カロミルの除脂肪メソッドはある程度体重が落ちている状態に人で筋肉量を増やし、健康状態と体の見た目の質感を変えたい人にオススメ。
言い換えると、ある程度の体重をコントロールする食事ができているけど、体の見た目に不満がある人が行った方がいいメソッドかなと感じました。
BMI25以上など体重が重めな人は落ちる速度がゆっくりでモチベーションを保ちにくいですし、今までの食生活と大幅に変わってしまうため、除脂肪メソッドを実行するのが難しいと感じました。
効果のあるメソッドですし、ハマる人にはハマると思います。やってる私自身に効果はあったと感じました。
しかし、やる人を選ぶメソッドかなと思うので自分がどんな状態か見極めて実践するようにしてみましょう。
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